工芸品的家つくり

建築学習メモ

建築学習メモ
覚書

藤森照信著「日本の近代建築 上・下」

1946年生まれ

幕末から昭和中期までの近代建築史、建築家の軌跡、建築様式の変遷が書かれた建築のバイブル。

1868年 明治維新
ジョサイア・コンドル(ヨーロッパの様式美)
辰野金吾・曽禰達蔵・片山東熊・佐立七次郎(日本の最初の建築家)
武田五一(アールヌーボー)→藤井厚二(セゼッション・聴竹居)
堀口捨巳(分離派・茶室・数寄屋)・吉田五十八(数寄屋)
前川國男(コルビュジェ・モダン建築)・白井晟一(独自の建築)
丹下健三
磯崎新(ポストモダン)

村松貞次郎著「日本近代建築の歴史」「日本建築家山脈」

1924年生まれ
<藤森照信の恩師、村松貞次郎>

近代建築の後半に主流となるモダニズムの前川國男と独自建築の白井晟一の対比と評価は建築のあるべき姿について考えるきっかけになった。

前川國男文集「建築前夜」

1905年生まれ
合理主義の幻滅 近代建築の反省と批判(1974・10)
合理主義にのっとったヨーロッパの近代建築を実践した前川が現代社会の現状が必ずしも理想の社会になっていないことに反省し、幻滅している姿は紳士的だ。

追悼 白井さんと枝垂桜(1984・2)
対極にあった白井晟一への追悼文
まったく異なった建築を思考する二人のあたたかい関係がわかる。

「白井晟一、建築を語る」対談

1905年生まれ
建築は物体だと思っていたが、そこに哲学をねじ込んでいる姿勢?。建築とは何か、美とは何か。自己とは何か。

モダニズムが日本の近代建築家の創作態度を歪めてしまった。
「日本の伝統文化」「風土」についての記述。
無意識の創作(読み返して・・)


完璧なものをつくろうという野心は世襲、模倣、伝統といった自分が絶対的対象へと上昇していくときの段階を容認している。斬新なものであろうとする関心は、その段階をしりぞける。そしてかえってそれを一層厳密なかたちで想定させてしまう。
(ポール・ヴァレリー 「レオナルド・ダ・ヴィンチ論」)

亀井勝一郎著「日本人の美と信仰」

1907年生まれ・函館出身
日本人の道徳観念と美観について
流離の美・陰影の美
無常感⇒生成⇒流転⇒消滅

栗田勇著「日本美の原像」「千利休と日本人」

1929年生まれ
ばさらの美学「風」「狂」「愚」⇒佐々木道誉
極端な自己否定(狂)と自己肯定(愚)。両極端の果てに「大愚」がある。
人間を超えた自然の暴力的エネルギー「風狂」

「晴」と「褻」
晴:高揚の瞬間
褻:日常

一休⇒村田珠光(奈良)⇒武野紹鴎(堺)⇒千利休

千宗旦(孫)⇒三男 宗佐 表千家 不審庵
       四男 宗室 裏千家 今日庵
       次男 宋守 武者小路千家 官休庵  以上 三千家
  
その他 薮内紹智(薮内流) 古田織部(織部流) 小堀遠州(遠州流) 織田有楽(有楽流)

造化にしたがいて四時を友とす(芭蕉)

百尺竿頭すべからく歩を進むべし 一方世界是全身
放てば手にみてり

枯れかじけて寒かれ

天台本覚思想・花実相応の論
表現と内容が一致すれば、そこには真実が存在する。

「他人にとって表現であるものは私にとって内容である。
他人にとって内容というものは私にとって形式である」(ポール・ヴァレリー)

鈴木大拙著 「禅と日本文化」

1870年生まれ

東洋人の特異の気質は、生命を外からでなく、内から把握すること。

「一即多、多即一」
個々の事象をそれぞれ一つで完全体であるとみる。同時に唯一のものに多数の性質が潜んでいると捉える。

「一角様式」
できるだけ少ない描線や筆触で物の形をあらわす。⇒本質のみを残す

不完全な中に完全を表現する

西田幾多郎「西田幾多郎第1巻」

鈴木大拙の同級性・哲学者

トルストイについて
富かつ知識ある社会は怠惰、娯楽、不満に一生を過ごしいるのに、無学な順礼や農民は烈しい労働の下に一生を過ごしながら、しかし生活に満足し冷然と静かに死を迎えるのである。

「不変の価値」とはなにか?

藤森照信著「建築とは何か」「フジモリ式建築入門」「茶室学」

太田博太郎著「日本の建築様式

「現代の建築家」堀口捨巳

1895年生まれ

中村昌生著「数寄屋と五十年」「茶室の見方」

1927年生まれ・京都大学
堀口捨巳に関することや、増田友也を知る。

岡倉天心「茶の本」

1863年生まれ

増田友也著「増田友也著作集Ⅲ」

1914年生まれ・京都大学
丹下健三(1913年生まれ)と同世代

「 深く軽い軒の出」は単に陰影を与えるのみでなく、その効果は屋外に突出した内部であり同時に外部に侵食されている領域でもある。

軽い軒先は室内からの視線を焦点の定まらない天空にそらさず、地上の風景に、庭園に導く。

日本の愛する形 審美感
深い軒の出、しかし重圧感や垂下感を免れようとする。

開放的な内部空間(寝殿造り)と緊張感のある小空間(茶室)・・相反するもの。

紙障子の意味するもの 半透明・半隔離 対象への想像力を強化する。

非対象的調和を肯定する・・・「破調」

三要素の動的調和を肯定する・・・「天地人」

磯崎新著「建築における日本的なもの」

1931年生まれ・丹下健三の弟子

ブルーノ・タウト「日本美の再発見」

桂離宮の美について

伊藤ていじ「日本デザイン論」・「民家は生きてきた」

1922年生まれ 丹下健三・磯崎新に近い存在。東大教授

八田利也 「現代建築愚策論」

伊藤ていじのペンネーム 

岸田日出刀 「扉」

1899年生まれ
岸田日出刀/前川國男/丹下健三
1894年 日清戦争
1904年 日露戦争
1932年 満州事変
満州事変のことや、岸田が関わった満州の都市計画についての記述がある。中国の都市化に果たした日本の役割は小さくなかったことがわかる。

建築をフィルターにして見た第二次世界大戦前のヨーロッパの動向も、歴史小説などとは違った角度で取り上げられていて、認識が変わる。

「異風なく、結構なく、さすがに手際よく、目立たぬように」

日本人の美意識に従い、日本の民家を造る。

象徴は真理ではなく暗示にすぎない。

「造化にしたがいて四時を友とす。」

「枯れかじけて寒かれ」

天台本覚思想・花実相応(表現と内容の一致)

「一即多、多即一」

「一角様式」不完全のなかに完全を表現する。

「和・敬・静・寂」禅の教義は形態を超越して精神を把握すること。

戦後の日本人は米国の洗脳教育によって日本人的美意識を奪われたと思う。大量生産、大量消費の美徳。経済優先の社会。

禅は究極実在の直覚的把握である。
禅は知性と闘う。
知性は自分を深く掘り下げようとするのを妨げる。
哲学はそれを見えているひとにのみ開かれる。
一般人は一切のものを捨て、最後の存在状態に帰すことでそれを得る。
「茶」は原始的単純性の洗練美化である。

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