工芸品的家つくり

厚真町に住もうか・・・?

厚真町に住もうか・・・?

離農した古い家屋を買ってしまった。
自宅兼事務所が苫小牧市にあるので、差迫って必要だったわけではない。

ここ数年、厚真町で仕事をする機会があって通っているうちに
「この町なんとなくいいなあ・・」と思っていた。
そんなとき・・・町の空き家バンクに登録された家。

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古民家でもないし、利用価値のない家屋と納屋。
しかも、土地が1000坪。・・・どうしようか。

4~5年かけて直してみるか・・・。老後のたのしみに・・・。2014年5月購入。

6月、雑草が生い茂り大変なことに・・・。日曜日に草刈。
はんぱない!  草刈機で1日かかって刈っても全体の1/5程度。
この分だと、4~5日かかりそう。毎週日曜に刈ってもひと月か・・。
そのうちまた生えてくるのだろう。

家を直している暇もないかも。

まあ、ゆっくりやるさ。

自宅から約40分のドライブ。考え事をするには程よい時間。
草刈も体力づくりには程よい運動だし、作業中は「無」になれる。

これから長い付き合いになりそう。この家屋の改造を構想し始めている。

1)草刈2日目

さすがに1000坪は広い。
なんの足しにもならない仕事だ。しかし、どうしてこんな心境になったのか?
若いころには想像もしなかった。
便利さや効率のよいことに価値があると考えていたのに・・・。

古いものは汚らしく、肉体労働は下級のように思っていた。
それが尊いものであると思う。

齢をとったいうことだろうか・・・。
自分の老後をどのように生きるか?まだ早いと思うけれど。
心が豊かでいられる暮らしかたを深く考えておく必要があるのだろう。

2)進捗なし

仕事に追われて2週間行けない。
どうなっているのだろう・・・。
つぎの予定はさらに2週間あとになる。天気がよいといいけれど。
また草刈になるのだろうか?

計画は、まず五右衛門風呂とトイレを造りたい。
薪の直火で沸かした風呂に入りたいのだ。
田んぼの真ん中で稲の穂を眺めながら、夕日あびて風呂に入りたいのだ。

進行中の現場は、これからが本番なので、しばらくは想像だけで進捗なしの予定。

2014年12月

大きな庭石や、ナマコ鉄板の塀を解体して処分した。
大量の産業廃棄物だ。

改造計画 2015'3/10

昭和46年建築の住宅と、昭和24年建築の納屋。
構造・意匠とも後世に残すべき価値がひとつも見当たらない。
古民家に見られるような煤け磨かれた柱や、雄大な小屋組もなく、新建材に囲まれた変哲もない汚れた壁や天井の憂鬱な空間。
断熱性も耐震性もない、美意識の非常に乏しい建築不毛の時代に建築されたこの建物は建替えるべきだろう。しかし・・・

課題は価値のないものを修復・改造し、「住みたい家」として再生すること。
今の自分にできる最大限の可能性(体力的・時間的・金銭的制約)を試してみたい。
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住みたい家

寝る・食う・遊ぶ―新民家。
日本的な簡素で質実な造形意匠。
屋根は軒をしっかり確保して、外壁を雨風から守り
光と影の調和がとれた、陰影の美しい形態。
漠然と認識される、「内と外」「私と公」「陰と陽」の曖昧な空間。(灰色の空間)

中間領域・陰影の美・無常感・永遠性(永遠は変化のひとつの形態)

2015年4月

畑を整地した。
なんと!土の下に厚15cmくらい砂利が敷かれていた。
その上に表土が薄くかぶさり、ヨシのような草が生えていたのだ。
重機を借りて砂利を除け、大量の庭石や、枯れ木の根を処理した。
畑を整備するのは大変かもしれない。
砂利を寄せたあと町内の方にトラクターで天地返しをしてもらった。既存の外トイレと物置もついでに撤去した。

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確認申請

現状の建物は外観・内装ともに最悪。残すべき価値はひとつもない。しかしながら昭和48年に建築され、この場所に40年以上存在していて、地域の人々に記憶されているイメージを覆すには、改築はインパクトがある。(実は新築の予算がないわけだが・・・)

2階の屋根は最悪のデザイン。なぜ屋根勾配を交差させたのか?
間取りも何の変哲もない昭和の家そのもので陰気くさい。(明るさのことではない。)

デザインのポイント

  1. 2階は取り壊し、平屋建てとする
  2. 横に塔を建て、屋根でつなぎ変化をつける。
  3. 農家住宅をイメージさせる内外装を目指す。

いよいよ工事開始

解体と屋根、外窓(産廃の樹脂サッシュ)の取り換え、天井の工事までを、大工さんに応援を依頼。その後一人作業となる。

まずは、床の改修。最大6cmの傾きを床下から修正し、セルボード30mm×2の断熱改修。外壁面の下地、こちらもセルボード30mm×2の断熱改修。天井はすでにグラスウール300mmの施工済み。

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増築となる塔の基礎工事もサポートしてもらって、こちらも一人作業。2×4構造として、枠組みして立て起こした。さすがに2階部分の枠組みは一人で上げることができず、資材を搬入してくれたユニック車で釣ってもらいながら固定した。
足場をかけ、屋根部材を運び自力で組みあげた。
高所での一人作業は、極度に緊張するものだ。

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外壁にシングルを貼る。初めての体験。下地ともに非常に手間のかかる工事だが、なんとか終了させた。手のかかる仕事は味わい深い。

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2015年5月、ここで終了。

請負工事が始まり、年明けまで進捗なし。

畑にトマトを植えた。お隣の方から頂いた苗を20本。
よくわからず、草のなかに穴を掘って放り投げたような状態。
時間がなく手入れもできなかった。それでもトマトは草のなかにいっぱいなっていた。支柱も立てなかったので、地べたを這う美味しいトマトを沢山収穫した。きちっと世話をしてあげられたら良かったのだが・・

2016年 2月

いよいよ内装工事にとりかかる。

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土間にキッチンを造作。材料が不足し、足場板を天板にした。IH、レンジフードは産廃を使用。壁の仕上げも商品サンプルや、残ったタイルなど、もらい物や不要となったものを適所に配置することを心掛けた。

4月1日 住民票を移し、とうとう厚真町の住民となった。

現代版屯田兵屋。
土間に家事場があり、茶の間は寝床を兼ね、囲炉裏を中央に据える。
違いは、日本の伝統美術である茶室を備えたこと。

表千家の「不審庵」を模して3畳台目の小空間を室内に作り、路地にみたてた通路からにじり口を潜って茶室へと入る。
粗野な部材で構成された小さな空間だが、緊張感の漂う心地のよい場所となった。

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記録

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 追加

工事はまだまだ続く・・・

  1. 露天風呂
  2. 納屋の改造
  3. 畑と庭

建築は総合美術なのでここからの出来によりどんどん変化していく予定。



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