ダーツ建築設計事務所

ダーツ建築設計事務所のホームページを一新しました。

農家民宿「暮らしこ」のDIY建築をとうして自分の建築にたいする思いに変化がありました。
主婦が冷蔵庫のなかにある残り物でおいしい食事をつくるように
残材やもらい物、廃棄物をうまく利用して美しい建築ができないだろうか。
いま、空家住宅の新しい改修事業を考えています。



<反省>
建築設計事務所を開設して30年以上
才能があれば、もっとすばらしい建築をたくさん残したでしょうに。
これが自分の現在の能力です

10年程前から、自己完結の方針で設計・施工を一環してやってきた。
そして仕事の責任とはどんなものだろうかと考えて続けてきた。
全ての作業が分業化された現在の建築が
誰の責任で造られるのか?誰のために造られるのか?真剣に考えてきた。

建築は一人ではできない。多くの人々の協力を得てできあがる。
それでも、全工程・全作業にできる限り自分の手をかけ、自分で建築をつくりたい。
後半生は、修行僧のように「一人作業の建築」を試してきた。

そして見えてきたものは、設計や施工の自己満足ではいけない。全ては建築主のためにある。
10年後、20年後いや50年後の家主の生活を考えて本当の価値がある建築を造る。

DIYで自分自身の建物を改造しながら
なおさらその思いは強くなった。
雨や風に負けないように、安心して暮らし続けられる家。
年をとっても不自由のない快適な家をつくりたい。

ここからあと何年つづけられるかわからないが
はずかしくない建築人生を全うしたいと思う。

ダーツ建築設計事務所
代表 山本達也

<DIYのこと>
残資材やもらった材料・家具を再利用したDIY建築で、建築がさらに楽しくなりました。
設計業務だけではあじわえない「ものつくり」作業の面白さ、大変さを理解します。
建築請負業務だけではあじわえない「手づくり」の貴重な体験。

まずは手元にある部材を整理して配置や使用方法を考え、構想(妄想)し図面を引く。
作業しながら、足りないものを調達したり現場の状況に応じてデザインの変更を繰り返す。

請負では職人を待たしておけないし、無駄な時間はとれません。
時間がかかる作業は、絶対的にDIYが向いてます。

足りない資材が調達されるまで、さらに考えて構想(妄想)
そして作業。できること(できるようになる)は何でもこなす。

しかし、建築作業はそれほど簡単なものでもない。
かなりの重労働だし、危険を伴う作業も多い。
それでも「自分でやる」に意味がある。そして段々上手になるのです。



<N氏の小住宅>
DIYで小さな住宅(9坪+α)を建てたいというN氏の相談がありました。
N氏が自分でできると思われるところまでお手伝いすることに・・・。
H型のコンクリート杭を打設し、その上に床組断熱施工して二重床としました。
枠組み工法で壁を建て、ツーバー材で屋根をとばしす。
外壁の下地と屋根の板金施工。
杭と屋根板金を除きここまでが私の一人作業。
これで引渡と思いましたが、N氏からの追加要望で
外壁の板張、塗装及び室内天井断熱と合板張までを依頼されました。
私の時間がとれず、大工と塗装の応援を依頼。最小限の労力で引き渡しました。

ここからはN氏の仕事(DIY)です。
現役で仕事をしながらの休日作業。
外のデッキを作り、内壁に断熱材を入れ、ボードを貼り、床板を貼り、塗装。
天井の塗装と、壁の漆喰を塗る。本業の合間を見ながら、約1年の作業。
よく頑張りました。よくできました。N氏の口癖「さすが俺!」
本当にすごい!これぞDIY。
建築の面白さを再発見です。